渡辺が初挑戦で奪取 佐藤に4勝1敗
愛知県蒲郡市の旬景浪漫銀波荘で6日から行われた、第62期王将戦七番勝負第5局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、蒲郡市後援、囲碁将棋チャンネル協賛)は7日午後6時24分、124手で挑戦者の渡辺明竜王(28)が佐藤康光王将(43)に勝ち、4勝1敗として初挑戦で初の王将位に就いた。残り時間は佐藤1分、渡辺43分。王将位に就いたのは史上14人目で、渡辺は竜王とともに2冠。佐藤は連覇ならず、無冠となった。
今期王将戦は、渡辺が開幕から連勝。第3局を落としたものの第4局は熱戦を制してタイトルに王手をかけた。第5局は今期初の相矢倉となり、渡辺が佐藤の攻勢を封じて快勝した。20代の王将誕生は、96年の羽生善治王位以来。【山村英樹】
◇結果を出せうれしい
渡辺新王将の話 伝統のある棋戦でタイトルを獲得することができた。第4局できわどい将棋を拾えたのが大きかった。結果を出せたのでうれしい。
◇また出直したい
佐藤王将の話 第4局や第5局で、勝負どころで最善を尽くせなかったのが痛かった。ファンの皆さんに申し訳ない。また出直したい。
【略歴】渡辺明(わたなべ・あきら)東京都葛飾区出身。所司和晴七段門下で、00年に15歳で四段昇進しプロ入り。中学生棋士は加藤一二三、谷川浩司、羽生善治に次ぐ史上4人目。04年から竜王戦で9連覇。永世竜王資格者。タイトル獲得は王将1、竜王9、王座1の計11期。通算成績は444勝203敗。
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