934:名無し名人:2011/10/19(水) 13:32:35.53 ID:dw7/V/oA
最強の羽生を解剖 中原誠十六世名人に聞く

TKY201110190132羽生善治二冠と大山康晴十五世名人の2人と数多く対戦した中原誠十六世名人に話を聞いた。

 ――羽生善治二冠の通算タイトル獲得数が80期となり、大山康晴十五世名人の記録に並びました。羽生二冠の強さとはどこにあるのでしょうか。

 「序盤、中盤、終盤に隙がなく、欠点がありません。全体的にバランスがとれていて、色々な戦法を指しこなせます。終盤の強さは『羽生マジック』と言われるように、異能的なところがあるかもしれません」

 ――羽生二冠の世代は、序盤から熱心に研究しています。

 「今はみんなで研究して対局に臨むのが当たり前の時代になりましたね。序盤の研究をし尽くしているような将棋と対戦するのは、怖いものです。気づいたら悪くなっている時がありますから。昔は大まかな作戦だけ決めて、あとはその場で考えるという人が多かったのですが」

 ――中原さんも現役時代、何度も対戦しています。

 「相当負けていますね(公式戦で羽生の19勝10敗)。特に(持ち時間が短い)早指しで全然勝てなかった。公式戦での早指しと、将棋まつりのお好み対局(非公式戦)などを合わせて30局ぐらい指していますが、1回しか勝っていないと思います」

 ――対戦してみての印象は。

 「プロの世界は受けがしっかりしていないと、高い勝率は上げられませんが、羽生さんはまさにそうですね。中原―羽生戦は、私が攻めて彼が受けるという展開が多かったと思います」

 ――技術面以外に感じることはありますか。

 「気持ちの切り替えが速いと思います。前のことにこだわっていては、あれだけ記録を続けられないと思います」

 ――今後、いつまで活躍を続けられるでしょうか。

 「45歳ぐらいからどうしても力が落ちてくる。私もそうでしたけど、歴史的に見ると他の人もそうなんです。大山先生も、その年ぐらいから名人を防衛するのに苦労するようになってきた」

 「時代と環境が違うので、50代、60代の大山先生のような活躍は難しいかもしれません。ここ数年が勝負だと思いますが、まだまだやれると思います。まじめな人ですから」

■木村一基八段は

 羽生善治二冠と研究会をしている木村一基八段に話を聞いた。  ――羽生善治二冠の強さはどんなところにあるでしょうか。

 「最後まであきらめないというのが挙げられると思います。『正解手を指されたらしょうがないけれど、1回間違えたら許しませんよ』というような手が多いですね。不利になっても絶えずそのような手を繰り出して、相手を安心させない。そうすると相手にもプレッシャーがかかって、間違えると形勢が急接近する。そこでわずかに出てきたチャンスを逃さない。プレッシャーのかけ方がうまいとでも言うのでしょうかね。(マラソンなどで)ランナーがついていくような感覚です」

 「攻めきるにしても受けきるにしても、ギリギリのところで勝負するのが得意ですね。そういうところでの読みが卓越しています。お互い、そういう局面では気を使うのですが、例えば『これではうまくいかない』と感じた時に別の手を繰り出すのが羽生さんは速い。切り替えの速さが素晴らしい」

 「気持ちの切り替えの速さは、9月の第59期王座戦五番勝負でも感じました。渡辺明竜王に敗れてタイトルを失った第3局の直後も、さばさばしていて感情がほとんど出ない。それどころか、『どこで間違えたのか』と真剣に1局を振り返っていた。悔しさもあると思うのですが、なかなかできないことです。前向きだなと感じました」  ――木村八段との対局で、思い浮かぶことはありますか。

 「例えば2009年の第80期棋聖戦第4局ですね。この将棋は最後、私がはっきり勝ちだったのですが、羽生さんはこちらを迷わせるような手を出してきた。正解を指せば私が勝つ手順があったのでしょうが、気づいたらどちらが勝ちかわからないような展開になり、最後は力負けしてしまいました」

 「羽生さんと指すと、急所で必ず『攻めるか受けるか好きにしなさい』という『手を渡す』手が出てくるんですよ。手を渡すのは怖いんです。相手が正解を指せば負けですから。必ず1局のうち1回はそういう手が出て、相手はペースを狂わされる。そういうことは、勝負の上では重要なんですね。もちろん序盤の研究もしっかりしているのですが」

 ――羽生二冠の今のスタイルは、どのようにして築かれたのでしょう。

 「技術の向上を考えることが一番プラスだという考えがあると思います。気合を入れるといったパフォーマンスは、勝負の上で意味がないと考えているのでしょうね。現代は他の人もそうだと思いますが」

 ――羽生さんのそうした考えは、他の人にも影響を与えているのでしょうか。

 「そうですね。棋士同士で行う研究会でもみんな熱心です。私は羽生さんを含めた4人で研究会をしていますが、羽生さんと指すとプロ間で話題になっている局面が必ず出てくるので、生半可な準備では臨めません。こちらが試験を受けているような気分になります」

 ――研究会での羽生さんはどのような雰囲気なのですか。

 「常にテーマを持って取り組んでいます。あれだけ忙しい人なのに、『この局面でどうしたら良いか』というアイデアがどんどん出てくる。普段から本当に熱心に将棋のことを考えているんでしょうね。こちらもそれなりにやっているつもりなのですが、感心させられます」

 ――羽生さんは今年で41歳になりました。キャリアとしてはもはや「ベテラン」の域に達していますが、今後も力を保てるでしょうか。

 「最近の羽生さんは以前より1局勝つのに苦労しているように見えるかもしれませんが、それは全体的なレベルが上がっているからです。羽生さんが衰えたからではありません。熱意も強さも以前と変わりませんから、今後も活躍を続けられるはずです」(聞き手・村瀬信也)

http://digital.asahi.com/articles/TKY201110180412.html?ref=twitter


935:名無し名人:2011/10/19(水) 14:21:24.71 ID:NFOXbsFa
>>934
漫画界の手塚治虫みたいな印象を受けたな。
常に考える。常に前へ進む。将棋好きなんだな。


954:名無し名人:2011/10/19(水) 20:01:33.16 ID:s8Wdnn72
>>934
あんまり関係ないけど、清水があからと対戦した時に
わざわざ対局室に羽生の写真を持ってきて飾ったらしいね。

棋士の間でも羽生はもうそんな存在になったんだろうか


964:名無し名人:2011/10/19(水) 20:59:42.37 ID:MQ4u/fAL
>>954
何それ初めて聞いた
願掛けかなんか?


970:名無し名人:2011/10/19(水) 21:29:17.73 ID:s8Wdnn72
>>964
「コンピュータ vs プロ棋士」 (岡嶋裕史著) って新書読んだら書いてあった

p122に清水が「羽生永世六冠の写真を置いた」って記述があって、その隣のページにその様子が写っている。(全体像が大きくはない写真の中に羽生を映したと思われる写真がある)

察するに、「羽生さんオラに力をわけてくれ!」みたいな感じで
置いたんだろうと思う。

ただ、この本は自分はコンピュータ将棋を知りたくて買ったけど、
自分はゲーム理論の専門家なんだけど、不正確な記述が多かったから
あまりお勧めできる本ではないなと思った。

amazonのリンク張ろうとしたら長くなったからやめておく

コンピュータVSプロ棋士―名人に勝つ日はいつか
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-79435-8


938:名無し名人:2011/10/19(水) 15:52:26.87 ID:NFOXbsFa
大山と羽生 将棋史上最強はどっち?
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201110190135.html

こっちにも。
現代は昔と違う。これで終わりだよね。
中原16世の「二人の強さを比べるのは、相撲の双葉山と大鵬を比べるようなもの」
が適切か。記録上わずかにで劣るだけで、中原16世も入ってしかるべきだけど。

しかし谷川さん、ここからさらに20期以上は鬼要求。あんさん30期たらずだろ。


941:名無し名人:2011/10/19(水) 16:37:14.77 ID:iWUSQTHw
>>938
タニーは羽生さんLOVEだからねw


945:名無し名人:2011/10/19(水) 18:08:42.07 ID:MQ4u/fAL
>>938
なあに7冠を3年もキープすればすぐさ

しかし王位奪取の記者会見で記者にタイトル100期云々言われた時本人も苦笑してたから
タイトル3ケタはキツいだろうなw
でも羽生ならやれそうな気もするけどw